2人のなれそめ(その8:起爆剤)

ここまで書いてきたとおり


まーとは中高6年間
同じ女子校に通っていたけれど
当時はほとんど話したことがなかった


もちろん卒業後も接点はなく


34歳のとき
同窓会で再会したのをきっかけに
9人グループで遊ぶようになってから
急接近した


この間に
まーは結婚して
私は3年付き合っていた彼女と別れた


まーと2人で遊びに行ったり
直接個人のLINEで
やり取りするようになったのは
38歳になってからだったと思う


・・


9人グループの中の正子(仮名)が
長年付き合っていた彼と別れ
新しい恋をはじめた頃


私が傷心中の正子を
ドライブに連れ出して
あげたこともあり


その恩返しに、と
私にも彼女が出来るよう
ビアンバーに
一緒に行ってあげるという


まーも
「行ったことないから
私もいってみたい!」
とノリノリ


ビアンバーに行っても
彼女が出来るわけじゃないのだけど、、
出会うためには行動しないとな、と
2人の厚意に甘え3人で行くことに


・・


行ったビアンバーは
私も行ったことがないところ


カウンター10席、机席が10席くらいの
こじんまりしたバー


お店に行く時間が早かったから
はじめは誰もいなくて
21時くらいから徐々に
人が増えてきた


3人でカウンター席に座ったが
私が小心者であまり話さないので
まーは他のお客さんと話をしようと
頑張ってくれた


隣りに座っていた
おそらく年上のカップルに
まーは興味津々で質問する


心優しいカップルは
まーの質問に答えてくれた


まーと正子はノンケなので
聞く話が経験のないことだらけ


でも
「同性もありかも!」と
理解してくれたようだった


お店の人たちと話をしていくうちに
まーは思い出したように
小学校時代の自分のエピソードを話し始めた
(詳しい内容は割愛しますが
それは、、、と言う内容でした)


これは私も初耳で驚いたけど
マスターやお客さんは
まーの話に興味深々で
お店は大盛り上がり


まーは
「素質」あるんじゃない?などと
みんなに言われていた


まーのこの「爆弾話」もあってか
隣りに座っていたカップルが
私とまーに向かって
「2人で付き合っちゃいなよ!」
と何度もけしかけてきた (^_^;)


私は自分の気持ちを悟られまいと
「いやいや、まーは友だちだし
そもそも結婚してるし
それは絶対にないです!」
と全否定してしまった


・・


終電も近づき店を出て
まーと正子は
「楽しかったー♪」と
満足した様子


まーが関心を持ってくれて
「同性もいいかもしれない」
と言っていたのが嬉しかった


のちのち考えると
この日のことが
まーと付き合う【起爆剤】に
なったように思う


続く



人気ブログランキング

にほんブログ村 セクマイ・嗜好ブログ ビアンの恋愛へ
にほんブログ村